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首・肩こりボトックス(ボツリヌス菌)注射

ペインクリニック等の医療機関で、首・肩こりの治療として、一般的にはトリガーポイントブロックが用いられます。筋肉や筋膜に局所麻酔薬を注入するものですが、即効性はありますが薬自体の効果時間が5,6時間で半減しますので、持続時間はもったとしても1,2日くらいのことが多いです。 それに対して、ボツリヌス菌は、2~3日後より効果が徐々に出てきて、3~4カ月効果が持続します。その後徐々に戻り続け半年~1年ほど効果を実感されることもあります。
当院においては、首、肩の注射部位の筋肉を、超音波検査にて同定し、確実にその筋肉にボトックス薬液を注入します。 1部位に対して6~12単位注入します。総量として合計50~100単位を注入することになります。
ボトックス(ボツリヌス菌)注射は自由診療となっています。

料金

50単位4万円(税別)

診察料・エコー検査代などすべて含みます。

①僧帽筋など

②頭板状筋など

③肩甲挙筋など

肩こりボトックス

自費診療になりますがお勧めの治療法が肩こりボトックス治療です。(筋肉を部分的に麻痺弛緩させることで、こりを解消させます

手技

まず超音波装置にて肩こりの診断をします。気になる部分にエコーを当てると、負担のかかっている筋肉部位が分かるので、その筋腹に画像を見ながら針先を持っていきピンポイントで注入します。

副作用

肩の重だるさ、腕の挙げづらさなどが出現することがありえます。ただ日常生活に支障が出るほどではなく、通常1~2週間でなくなります。

効果発現と持続期間

効果は数日後から出始めて1週間後にはほぼピークとなり、効果持続期間は4か月ほどになります。副作用はほぼ出ることはありませんが、出たとしても数週間で収まることが多いです。

エコーガイド下での注射

ボトックス注射は、肩こりのあるところに適当に注射すればよいわけではなく、その原因筋の筋腹に適切に注入する必要があります。それは肩こりの原因になりうるのは、表面の筋肉より奥にあることが多いからです。例えば肩井部の場合、僧帽筋より、その奥にある肩甲挙筋がポイントになります。皮下組織、僧帽筋の厚みには個人差があります。普通の体形の人でもその両方あわせて薄くて1cm、厚いと3cmくらいなるほどにバラつきがあります。それゆえにその奥にある肩こりの原因筋である肩甲挙筋に注入するには、適当に針を進めてもなかなか適切なポイントには入れられません。またボトックス注入では、性質上拡散性が高く、副作用を減らすためにも確実に当該筋肉の筋腹に注入することが求められます。そこでエコーガイド下に針先を進めピンポイントで針先を該当筋の筋腹にもっていくことで、確実に安全にボトックス注射を行うことができます。

エコーによる首肩こり診断とターゲッティング

エコー画像を見れば首肩こりの診断ができます。画像上、負担のかかっている筋・筋膜がすぐに分かります。困っている首肩こりの部位を教えてもらえば、その辺りにエコーの機械を当てると、そこにあるどの筋・筋膜のどの部位に負担がかかって首肩こりを生じさせているのが分かるので、それを改善させるために最も適切な筋腹のポイントにボトックスを注入することになります。肩甲挙筋をはじめ、板状筋、半棘筋、菱形筋、僧帽筋前縁、小胸筋、胸鎖乳突筋、ときには斜角筋までターゲットとなります。

美肩ボトックス

肩こりに併せて、美肩の要望(首を長く見せたい、肩をフラットにしたい)もあります。筋盛り上がりの僧帽筋に片側3か所ほど入れることがあります。肩の盛り上がりの筋肉部分は多少減らすことはできます。ただ、正面から見て肩盛り上がりの原因が、骨(肋骨)が上方に来ていることもあり、肩が盛り上がっているように見えることが多く、おそらく満足するような美肩にはなりません、と説明します。

肩こりがひどい方などでは、肩甲挙筋の厚みがあり張りも強いので、肩甲挙筋へのボトックス注入で肩こり解消と筋盛り上がり軽減の両方が得られることもあります。また、両サイドの首の張りが強い方に胸鎖乳突筋が関与していることがあり、ボトックス注入で首張り解消と首を細く長く見えるようになることもあります。

首こりボトックス

首こりの場合は、後頚部では板状筋や半棘筋が該当筋のことが多く、超音波画像を見ながら確実に筋腹の真ん中に注入します。サイドであれば斜角筋、胸鎖乳突筋などが対象となります。負担のかかっている筋・筋膜は超音波画像上、筋膜の肥厚、および血管新生・拡張が認められます。筋の厚みだけでなく、それらを評価して適切に注射を行います。

肩甲骨の内側のこり

肩甲骨内側の場合は、僧帽筋に奥にある大小の菱形筋に、針が肺に刺さらないように超音波画像で注意しながら注射していきます。

その他の頭頚部ボトックス

その他にも、頭頚部こり痛みの部位に応じて、注射することがあります。咬筋、側頭筋、小胸筋などにもよくボトックス注射しています。

肩こりボトックスに伴う不具合

数千回の肩こりボトックス注射してきましたが、大きな副作用はなく、ほぼ安全な肩こり治療と言えます。重だるさが多少出現される方はいますが、日常生活に支障が出るほどではなく1~2週で軽快します。注射した部位と異なるところが気になることはありますが、これはマスクされていたところが表出したか、筋弛緩により他の筋に負担がかかったなどあり、追加注入にて対応可と考えています。

ボトックス製剤について

日本国内においてはA型ボツリヌス毒素製剤(商品名:ボトックス注用50単位・100単位)が注射剤として、1996年に眼瞼痙攣、2000年に片側顔面痙攣、2001年に痙性斜頚、2009年に2歳以上の小児脳性麻痺患者における下肢痙縮に伴う尖足、2010年に上肢痙縮・下肢痙縮、2012年に重度の原発性腋窩多汗症の適応で承認されている。また最近、過活動性膀胱も適応承認されました。米国においては、斜視、痙性斜頸、眼瞼痙攣、上肢痙縮、多汗症に加え、神経学的疾患による過活動性膀胱、慢性片頭痛の適応で承認されている。

また、美容領域において筋弛緩作用を応用した「しわ取り」や「輪郭補正(エラ取り)」の目的で使用されていることが多くあります。

医薬品としての安全性

一般的にボツリヌストキシンの有害事象は一過性で、筋弛緩作用が強く発現したことによるものが多い。有害事象の多くは薬理作用の減弱とともに回復する。通常、医療目的では推定致死量の数百–数十分の一(注射にて換算)という微量を用いるが、用量設定を誤らない限りにおいては概して安全である。

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