ストレス、不安、うつ、パーソナリティ障害に関連した痛み、線維筋痛症
主な治療方法
まずは医者‐患者の関係が重要となります。良好な治療関係が築かれることが必要です。これが保たれないのであればその後の治療は上手く行かないので、治療者は関係を作ることに最善を尽くすべきであり、また患者側は自分に合う治療者を選ぶべきと考えます。信頼関係が重要であり、それがほとんどと言ってもいいほどに治療効果に影響してきます。同じ内服薬、神経ブロック、点滴治療でもです。(ある意味これは他の痛みでもある程度当てはまることと思います。)
治療法としては、精神的アプローチでは主に支持的精神療法となります。加えて認知行動療法や洞察的なものもアレンジして加えられます。ベースには信頼関係を基にした寄り添いが必要と考えています。
神経ブロックでは交感神経に対するブロックが中心となります。硬膜外ブロックや星状神経節ブロックがそれに当たります。
ケタミン点滴治療を行うこともあります。難治性の痛みに対して効果が期待できますが、併せて抗うつ効果も認められます。ただ依存の副作用を考慮し、定期的に行うことや、希望して行える治療ではありません。